九州　人気温泉

死火山、休火山、活火山など、日本には多くの火山があります。
その中でも特に九州には、阿蘇、霧島、雲仙、桜島など、有名な活火山が数多く存在しています。
それらの火山を有する土地では、火山性の温泉が発達し、日本でも有数の人気温泉となっています。
九州は温暖で、観光地も多く、特に東国原知事で知られる宮崎県や、昨年の大河ドラマ「篤姫」の鹿児島などは観光客も増加しています。
観光地の近くに温泉があるわけですから、昼間は観光を楽しみ、夜はゆっくりと人気温泉で疲れを癒す、と言うこともできます。
もちろん温泉めぐりを目的にしたツアーも十分に楽しむことができます。
九州のさまざまな人気温泉に入湯してその風情や泉質の違い、効能などを比べてみるのもいいでしょう。
九州を特集した旅行雑誌で紹介されている温泉や、旅行会社のツアーなどでプランに組み込まれている、いわゆる人気温泉は、ホテルや旅館などの宿泊施設や、土産物などの店舗なども充実していて、どちらかと言えばメジャーな温泉地が多いのですが、それら以外にも、全国的には余り知られていないにもかかわらず、九州地方では良く知られた人気温泉であるとか、地元の人しか知らない鄙びた温泉であるとか、九州を訪れて初めて知ることができる温泉なども、また情緒があっていいものです。
もしも時間的に許すのであれば、是非地元の人たちに、その土地の人気温泉を紹介してもらって入湯してみることをお奨めします。

三朝温泉

鳥取県にある三朝温泉は、温泉質のラドンをたくさん含む温泉として、人々に愛されています。
特に冬の三朝温泉には、旅行客だけでなく、地元の人たちの姿がたくさん見られます。
三朝温泉の名物は、河原風呂といって、三徳川の河川敷に作られた混浴の露天風呂です。
これは、公衆浴場なので、三朝温泉を訪れるなら、一度は入ってみたいものです。
河原の湯という足湯もあります。
三朝温泉のお湯は、無色透明で飲むことができ、関節リュウマチ、神経痛、通風、高血圧症、それに糖尿病などに効能があります。
宿泊客の中には、長期療養のために三朝温泉に来ている人もたくさんあるようです。
三朝温泉のお湯に含まれているラドンが人間の体の自然治癒力を高めることから、こうした長期滞在者が増えています。
お宿は、小さなものから大規模なものまでありますが、中でも依山楼岩崎というホテルには、回転式大庭園風呂の山の湯があり、お風呂の中を散策することができるようになっています。
また、木屋旅館は、大正ロマンを思わせる佇まいで、館内には河本縁石と宮沢賢治のギャラリーがあります。
また、万翠楼というホテルには泉質ごとに、かけ流しの湯があり、「湯めぐり」を楽しむことができます。
三朝温泉の観光には、陣所の館や山の崖に作られた三徳山三佛寺投入堂があり、ちょっとした登山が楽しめます。
三朝温泉のバス停には、レンガ色の建物の三朝温泉観光商工センターがあり、ここでは三朝温泉の楽しみ方を教えてもらえます。

玉造温泉

一年に一度、結婚相手を決めるために神様達が出雲大社にあつまるという伝説から、出雲にお参りする若者達が増えています。
出雲旅行をするには、ぜひ玉造温泉で宿泊したいものです。
玉造温泉では、色々なイベントが開催されていて、特に安来節に合わせて踊るどじょうすくいに人気があります。
観て楽しむだけでなく、実際に舞台の上で安来節を踊ってみるのも良いでしょう。
玉造温泉の温泉街にある玉川の河原には足湯があり、大自然の中の足湯は、開放感が溢れ身も心もリラックスできます。
玉造温泉の観光には、えんむすび号という観光バスに乗ると良いでしょう。
えんむすび号は貸切周遊バスで、ガイドがついて出雲観光が満喫できます。
一人１８００円は、お徳な値段でしょう。
えんむすび号のコースはAコースとBコースの二つがあり、一日で出雲を回ることができます。
また、出雲には、日本庭園をそのまま画面にした足立美術館があります。
出雲観光には欠かせないこの美術館へは、玉造温泉の「ゆ〜ゆ」バス停より無料バスが出ています。
また、玉造温泉では、神の湯めぐりが楽しめます。
神の湯めぐりとは、午後３時から夜の１０時までにお好みの宿のお風呂に入浴できるというものです。
まずは、湯めぐり手形を購入してタオルを持って出かけます。
ただし、湯めぐりができる宿は提携している宿に限ります。
玉造温泉へのアクセスは、京阪神からは夜行高速バスが便利です。
出雲空港からも、JR宍道湖駅から玉造温泉駅へ行くことが出来ます。