山種 美術館

東京都千代田区三番町にある山種美術館は、日本画専門の美術館として多くの人に親しまれてきました。
山種美術館は、昭和４１年に山崎種二によって、日本橋の兜町に建てられました。
山崎種二の寄附による美術品が当初は展示されていました。
二代目の館長である山崎富治がその後、速水御舟作品を１００点近く買い取り、御舟コレクションの美術館として有名になりました。
それから、平成１０年に現在の三番町の地に移転しました。
ただし、これは仮移転であり、平成２１年７月で一旦休館することになります。
新しく移転する場所は恵比寿駅より徒歩１０分の渋谷区広尾で、秋には新山種美術館としてスタートする予定です。
美術を通じ、社会特に文化のために貢献するという山崎種二の考えのもと、大都会の中に自然の緑が映える場所に移ります。
新しい美術館の完成予定図は、ホームページから閲覧できます。
美術館の建物とその外観、周りの自然環境のすべてがマッチした親しみやすい美術館となるでしょう。
新美術館の設計理念は、「ユーザーフレンドリーな美術館」でバリアフリーなどの来館者サービスが充実した設計となっています。
明るいロビーや休憩スペースなども盛り込んだ楽しみな設計です。
山種美術館が他の美術館と違うところは、日本画専門の美術館なので日本画の絵の具や画材は、耐久性にすぐれていないことから、常設展示場がないということです。
また、だからこそ企画展やテーマごとに新しい展示を楽しむことができると言えます。

東京都 庭園 美術館

東京都庭園美術館は、東京目黒にある庭園の中の美術館です。
庭園だけでも入場することができるので、大都会の中で緑を楽しむひと時を持つことができます。
庭園は、とても広く、正門からすぐ左手には桜並木が公園を取り囲んでいます。
公園にはベンチが置かれ、のどかな春の日をここでゆっくり過ごすとよいでしょう。
庭園には、このほか、さつきやもみじなどの季節を告げる植物やカフェやショップがあり、真ん中に位置している芝生広場ではバラの花や梅の花が楽しめます。
西側には、日本庭園が造られていて、牡丹を始め梅や紫陽花、金木犀や百日紅などを観賞しながら、お茶を楽しめる「光華」という茶室があります。
そして、庭園の一番奥に美術館が位置しています。
東京都庭園美術館は、朝香宮邸をそのまま美術館とし１９８３年に使われることになりました。
それまでは、首相公邸や迎賓館として庭園とともにこの美術館が使われていました。
１９３３年に建築されたこの美術館の建物は、当時のヨーロッパ建築を取り入れ、和風アール・デコ様式で造られています。
時代の移り変わりにいつも対応した形で、東京都庭園美術館は存在しています。
一年を通じて、日本や海外のいろいろな展覧会がここで開かれています。
美術館の入館料には庭園の入館料も含まれていますので、展覧会の後は緑豊かな庭園の散策を楽しむと良いでしょう。
また、庭園だけの入場もできるので、お花見の時期や秋の紅葉時期に訪れると良いでしょう。

国立 近代 美術館

国立近代美術館は東京と京都にあります。
東京国立近代美術館は、本館が千代田区北の丸公園内にあり、明治時代の後半から現代に至るまでの近現代美術作品を展示しています。
作品には、絵画や彫刻、水彩画や素描、版画、写真に至るまで９０００点以上の収集品があります。
東京国立近代美術館は、この本館だけでなく、京橋本館と相模原別館にフィルムセンターを持っています。
このフィルムセンターは、１９７０年にフィルムライブラリーとして、映画や写真、ポスター、書籍などの映画の資料を展示しています。
また、東京国立近代美術館には、近衛師団司令部庁舎を改築して建てられた工芸館があります。
この工芸館には、２４００点に及ぶ陶磁や染色ガラス、漆工などが展示されています。
この建物は、館のすべてが重要文化財に指定されていて、外観はヨーロッパ風のたたずまいを示し、人気があります。
国立近代美術館の所蔵品展においては、一般が４２０円で大学生が１３０円、そして高校生が７０円で、小中学生は無料となっています。
こうした入館料の安さは国立近代美術館ならではですが、企画展示は料金が異なります。
京都の国立近代美術館は、平安神宮の近くの岡崎公園内にあります。
京都の国立近代美術館は、京都という歴史的に由緒ある場所にありますが、現代美術の企画展など時代を常に先取りした展示が行われています。
また、企画展の関連イベントとして、無料のアーティストトークが行われることがあります。